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町政への提言とは?
幌加内高校の2、3年生が行う社会科の授業の一環で、3年前より町政への提言を行なっています。
まずは多くの役場や町民の方々が、高校生の提言を受けるにあたり時間を割き、耳を傾けてくれることに感謝します。
高校生は授業の中で幌加内町で感じる問題を見つけ出し、より生活や学びの行いやすい環境を整えてもらえるよう提言を行います。
また高校生はカテゴリーごとに5つの班に分かれます。
- 農業産業班
- 教育班
- 生活環境班
- 医療福祉班
- 観光班
1.町が高校生を重要視してくれている
幌加内高校にやってくる生徒の大半は町外からの生徒です。
幌加内町で育ち、幌加内高校へそのまま進学してくる生徒は、学年の1割程度。その他は、札幌や旭川などの大きな都市から来ており、本州からの生徒も複数名在籍しています。
そんな彼らのことを、町としては重要な財産と捉え、町長をはじめとして役場で役職のある方から議員さんまで真剣に耳を傾けてくれます。
町が幌加内高校を重要視してくれているもう一つの要因は、授業の中でそば打ちを必修科目に設定していることですね。
そばの生産量が日本一の幌加内では、地域に根ざす産業を授業の一環で取り入れ、そばへの理解度や町民の想いを学びます。
また、授業の中では町民の方がそばの講師として来校することもあり、地域の方々とも交流のある授業を行なっています。
2.町が提言を受け入れてくれる
幌加内高校が行なっている町政への提言は、ただ聞いてもらうだけのことではありません。
「できることできないことは色々ありますが、その中でも解決できることに関しては前向きに解決をしていきます」
と、町長が話をしてくれたように、高校生が感じる課題に関して、今までも積極的な改善を行ってきてくれています。
目に見える改善を行なってくれることで、
〝自分たちの意見て町の政治に反映されるんだな〟と、体感として経験をすることができます。
国の政治では中々自分たちの意見がどこまで反映されているかわかりづらい。
でも小さな町の政治に関わることで自分たちの民意が町の政治に反映されるという経験をすることができます。
このように小さなステップを踏むことで、政治というものがどのように出来上がっているのかがわかりやすいところもあるでしょう。
3.町が高校を軸に地方創生を考えてくれている
大きな都市に人口が集中していたことで、ここ最近では地方創生がどこの町でも取り組まれています。
その中で各自治体は様々なものを軸に地方創生を考えます。
町によっては、町の産業や観光などでしょうか。
もちろん、幌加内もこれらを軸に地方創生にも取り組んでいますが、幌加内町はこれらに加えて高校も軸に地方の創生を考えてくれています。
幌加内高校は他では珍しく町が運営する町立高校ということもありますし、幌加内高校のブランド商品も着実に浸透してきています。
多くの生徒が町外からやってきていますが、町は若い世代に関して寛容な対応を行なってくれています。
このような地方創生の取り組みを行なってくれることで授業以外で学ぶ知識も増えますね。
18歳より始まる投票
ご存知の通り、政治を動かす有権者は18歳から可能となりました。
幌加内高校ではそれらのことを含め、校長先生からも18歳から政治に関わることを通して自分たちの意見が反映されることを学んでほしいと期待されています。
高校に在学をしながら、町の政治に関して提言を行う経験をすることによって、今後テレビやメディアで見るニュースも視点が変わることもあります。
社会人になってから政治の意味を知るのではなく、高校生の頃から町の政治に関わることによって、これらの重要性を身近に感じることもできるでしょう。
まとめ
全国の地方の高校では、地域のフィールドを生かして様々なカリキュラムや授業を行なっています。
幌加内高校も例外なく、特色のある授業を行なってはいますが、町政に提言を行うことで、自ら通う学校の特色さえも生徒が作り上げていくことも可能です。
このような土壌を町の大人や役場を中心とした人々が作り上げてくれること、そして反映してくれることに高校生は様々なことを学びます。
大人を相手に提言やプレゼンをすることの難しさは、簡単なものではありません。
現在までに3年続けているこの授業ですが、町と一体になりこのような授業が今後も継続的に取り組めることができれば良いのではないでしょうか。
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