降り積もる雪の量は全国屈指。冬の寒さは−30℃を超える日も度々ある幌加内。
そんな幌加内の冬のアウトドア授業は、町内にある日本最大の人造湖で「ワカサギ釣り体験」の授業が行われます。
ただしかし、ワカサギ釣りだけの授業で終わらないのが幌加内高校。
さて、どんなアウトドア授業なのかちょっと覗いてみてください。
釣りが授業?!幌加内高校のアクティブ授業
学校の授業だというのに、マイ竿を持参しガンガン釣り上げてしまう幌加内高校の教員。
北海道では比較的ポピュラーな冬の釣りは、凍った氷に穴を開けて魚を釣り上げる「ワカサギ釣り」です。
今年度より新たに取り組んだワカサギ釣り体験授業では、町内にある朱鞠内湖で釣りを経験し、幌加内の冬のアクテビティを取り入れるのが目的です。
町内のフィールド全体を使った、田舎の高校ならではのイレギュラーな授業。
先生も楽しく、生徒も楽しく。そんな授業もまた好評な幌加内高校です。
ワカサギ釣りってどうやるの?
さて釣りと言っても一般的な釣りのスタイルとは少し違う冬のワカサギ釣り。
ワカサギ釣りの最大の特徴は、まずは氷の上に張っている雪と氷に穴を開けるところから始まります。
これさえ終わればあとは普通の釣りと同じく、針に餌をつけて水の中に垂らすだけ。
うまくいけばじゃんじゃん釣れますし、もちろん釣りなのでほんの少ししか釣れないことも。
ただ手頃にやりやすく、言えばテントを借りてテントの中で寒さを防ぎながらできるワカサギ釣りなので、週末には近郊都市から多くの人がワカサギ釣りを楽しみにやってきます。
女子生徒も楽しく体験できるところがワカサギ釣りのいいとこかもしれません。
女子生徒なので「魚を触るのがいや」とか「寒いから嫌」なんて言うのかとも思いましたが、全くそんなこともなく、魚を釣れる楽しみを経験していたみたいです。
湖面の上でピザ窯バーベキュー
他の高校に比べて調理実習が多い幌加内高校。
さらには学校の農場で採れた野菜を使ってバーベキューをするという、幌加内高校の課外授業。
信じられないでしょうが、これらもすべて湖面の上で行われる昼食です。
冬にはそれほど分厚い氷と雪が湖を覆うので全く問題はありません。
むしろ普段は簡単に入ることのできない湖の上でこれらを行うことで、通常では見ることのできない景色を見ながら楽しむことができます。
湖の上で設置したピザ窯で焼くピザも、もちろん学校で採れた野菜を使い焼き上げます。
地産地消。
六次産業(生産・加工・販売)を学校のコンセプトとしている幌加内高校としても、学校の方針に見合った授業となっているわけです。
釣った魚はその場で天ぷらに
ワカサギ釣りの最大の楽しみは、釣ったばかりのワカサギをその場で天ぷらにして食べること。
多くの人はこの天ぷら目当てでワカサギ釣りを楽しみます。
魚の臭みもなくその場でサクサク食べることのできるワカサギは、生徒にとっても大好評。
ちなみに幌加内ではワカサギを釣った後に、町内にある食堂で数の制限はあるものの、天ぷらなどの調理も行ってくれます。
でもやっぱり湖面の上ですぐに食べるワカサギは絶品そのものですね。
冬のバナナボート
夏の海遊びと言えばジェットスキーで水の上を引っ張るバナナボート。
しかし幌加内では凍った湖の上で楽しむことができる、冬のバナナボートを楽しむことができます。
幌加内にある朱鞠内湖ではこれらのアクティビティーを運営する、様々な遊びが用意されガイドもしっかりとエスコートをしてくれますので、是非とも利用してみてはいかがでしょうか。
のんびりと朱鞠内湖の夏や冬を楽しむのもあり。
専門のプロにコーディネートしてもらい、普段できない体験や見ることのできない自然を見せてもらうのもあり。
どちらも満足度の高い形で楽しむことができるのが幌加内にある朱鞠内湖のいいところです。
雪板あそび
学校の授業で行うスキー授業とは別に、新雪の中で簡単に楽しむことができる「雪板」遊び。
一見スノーボードのようですが、スノーボードとは違って足が固定されていないため、気軽に遊べる横ノリ遊びです。
お昼を過ぎると、ワカサギもあまり餌を食べることもなくなり何人かの生徒は他のアクティビティを楽しみます。
雪板は特に手軽に遊べる雪上の遊びで、元気のいい男子にとっては格好のお遊び。
大抵はお決まりのようにジャンプをして大爆笑という、男子特有のワイルドな遊びが始まります。
無駄に見事なジャンプを見せてくれる男子生徒には、ブログ用の画像を提供してくれてありがとうとでも伝えておきます。
北海道の中でもトップクオリティの雪質を誇る幌加内での雪遊びは気持ちいい遊びですよ。
来年もあるかもよ?
今年度初めて学校として行った冬のワカサギ釣り体験授業。
町の事業と連携して授業に結びつけることで、互いにメリットが大きく、来年以降も定番の授業として継続されるかもしれません。
北海道の小さな町にある幌加内高校ですが、少人数が故に学年関係なく学校のイベントを楽しむことができるのが幌加内高校の面白いところ。
準備や片付けは連携し一気に行ってできるのもある意味、少人数の良いところ。
やることはやる。楽しむところは楽しむ。
そのメリハリが大人になっても大切なバランスになるのではないでしょうか。
先生、生徒、ガイドの人。
全ての人たちが満足し、とても好評な授業だったので今後も楽しみにしていてください。
町をフィールドに学びと喜びを感じることができる幌加内高校です。
朱鞠内湖でワカサギ釣りやキャンプ、ツアーガイドなど様々な遊びをエスコートしてくれるサイトを是非ご覧あれ↓
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