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絶滅危惧種イトウ
釣り人や魚が好きな人にとっては「一生に一度でいいから生で見てみたい」と言わせるほどの淡水魚、イトウ。
幌加内ではイトウの繁殖に長期に渡り取り組み、幌加内高校としても入学した後に、養殖場を訪れイトウの知識と取り組みを見学します。
多くの釣り人は幌加内の朱鞠内湖=イトウというイメージが強く、毎年多くの釣り好きが全国より集まります。
しかし絶滅危惧種ということもあり、朱鞠内湖の方でも釣りができる時期が定められていたり、他の釣り場よりもマナーなどの制限があります。
繁殖を行うにも手間や労力がかかり、簡単に行なっているわけではない、イトウの繁殖。
北海道の北部ではイトウが生息するのに適した環境ということもあり、幌加内に限らず、他の町や川でもイトウを見ることはできます。
ただ、幻の魚という代名詞が表す通り、簡単に見つけることができないのもイトウの特徴の一つ。
人間の足音や影が見えると、イトウは見えないところに隠れてしまいます。
難しい魚にも関わらず
自然環境などの変化により、繁殖などを行っている関係者にはとても苦しい出来事残念ながら起こります。
絶滅危惧種故に、北海道の北部ではなんとかして保護活動を行なってはいますが、人の保護が携われる部分はごくわずか。
厳しい北海道の自然の環境下では、全てを賄うことができません。
その中で幌加内高校としては、どのようにして繁殖を行っているのか、どのような保護活動をしているのかなどの見聞を広めています。
多くの生徒にとってはイトウに関して興味が強いわけでもなく、今後自分たちの人生で関わることがないのかもしれません。
しかし、幌加内という町に来て、このように保護活動を行う人たちが、どのような思いで繁殖を行っているのか、
どのようにして自然環境やイトウを保護しているのかを知ることは、長い人生の間で必要なことでもあります。
氷の上からでも釣れるイトウ
幌加内高校では2020年より、授業の一環としてワカサギ釣り体験を取り入れました。
釣りだけではなく、氷の張った湖の上で行うバーベキューなど、朱鞠内湖を管理するNPO法人ワールドセンターでは色々なツアーを企画してくれます。
楽しみながら学ぶことはもちろんですが、小さな町でもこのような体験を通して、世の中には様々なことが職業として成り立つことも知ることが必要です。
幌加内高校では、このように町のフィールドを使って、学びや体験を行うことが長けている学校でもあります。
高校生が氷の上からイトウを釣ることはありませんでしたが、彼らももちろん朱鞠内湖にイトウが生息していることは知っています。
授業の一環ではワカサギ釣りだけですが、興味と知識を持つことは町にとっても重要なことなのです。
幻と呼ばれるからこそ
幌加内高校では地域みらい留学365という国のプロジェクトに参画し、全国から1年間の国内留学を目的に、幌加内高校へやってくる生徒がいます。
町としても幌加内へやってくる多くの人へ、イトウの保護活動を知ってもらうため、オープンスクールの際などには滅多に見ることのないイトウを触れさせてくれます。
大きなものでは1mを超えることもあるイトウ。
1937年には2mを超えるイトウが捕獲されたことも記録として残っています。
それらの大きさや簡単に見ることもできない淡水魚ということもあり、多くの釣り人を魅了しているのかもしれません。
どんな理由であれ、幌加内に訪れた人には町としては一人でも多く知ってもらいたい、町のシンボル魚がイトウなのです。
SDGsの視点から
幌加内高校の授業の中でも意識的に行っているSDG’s
SDGsとは持続可能な開発目標を掲げているキーワードの一つで、その中の一つとして、自然環境を守っていくということも組み込まれている目標です。
必ずしもコミットをする必要はなく、このように、町の取り組みや学校が携わることによって意識を持つことが重要だと考えています。
幌加内を知ることがなければ、絶滅危惧種のイトウを知ることもなかった。
そんな人も少なくはないかもしれません。
これをきっかけにイトウを知ることになり、色々な形で携わってくれるようなことがあると、日本の自然も環境も守ることができます。
幌加内へ訪れた際は、是非とも朱鞠内湖のイトウについて考え、興味を持ってもらえるとありがたいです。
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