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現代社会の授業で行う提言
幌加内高校の現代社会科の授業では、生徒同士が各グループに分かれて町や高校の問題や課題をピックアップします。
高校の授業の一環で町政や町長に提言ができるのは、幌加内高校が〝町立高校〟であるということ、そして町と高校が近い関係であることなどです。
また、町としても高校生を中心とした町民から、色々な提言が出ることによって、町が抱えている問題などを把握する機会になります。
様々な目線から
高校生と言っても、多くの生徒は北海道内の旭川市や札幌市など大きな町よりやって来て、幌加内で寮生活をしています。
また、幌加内高校では2年生の1年間だけを学ぶことができる〝地域みらい留学365〟というシステムを利用して4名の生徒が首都圏より、やってきています。
元々は町外ではない生徒の目線から、意見をもらうことによって、町民にはなかった目線や問題を知ることもできます。
町としても、町で運営している高校の生徒の提言は決して無駄なものではないということなのです。
どんな提言をしているの?
大きく分けて「観光」「教育」「医療・福祉」「農業・産業」に分かれて、課題をあぶり出します。
もちろん、ただ単に課題を出すわけではなく、数年前より行なっていることなので、昨年の事例や課題を元に考えることも重要となります。
まずは生徒同士でプレゼンを行い、それから町政へ課題の提言を行なっていくというわけなのです。
教育班
- 地域おこし協力隊を学校教育へ活用してほしい
- 町の役場に学生対応の部署を設置してほしい
- 町内に学校以外で学ぶことのできる外部的な学び舎の場所作りをしてほしい
- 幌加内から旭川までの直通バス(高校生無料)を運営してほしい
観光班
- 近隣の町とコラボをして互いの祭りやイベントに一緒に参加できる地ならしをしてほしい
- 町民の作物を観光客に売れるようにしたい
- 町内の新しい地図を作成し、観光に来た人に配れるようにしたい
医療・福祉班
- 高校生による雪かきなどのアルバイトをできる環境にしてほしい
- 老人ホームなどで交流できる機会を作ってほしい
- 体育館の夜間開放で運動できる機会を増やしてほしい
- 簡易的な薬局の設置をしてほしい
農業・産業班
- SNSを有効活用し、幌加内町の知名度を上げてほしい
- 町と高校の関わりをもっと増やしてほしい
- 移住したい人へのサポートをもっと手厚くしてほしい
- 農家さんと飲食店が提携を結びレストランをやってほしい
町の課題を考え提言する意味
今までの日本の教育では多くの学びが「答えを出すこと」にフォーカスしていたかもしれません。
特に社会科などの授業では、教科書に載っていることを覚えて、テストに向けて暗記する。
そのようなことが求められていました。
しかし、生徒同士が自分たちの住む町の課題を見つけ出すことにより、解決方法を考えるようになります。
解決方法とは、自分たちで解決できることだけではなく、町や政治を利用することによって、解決できることもあるということを理解することが大切です。
まとめ
高校生活をする中で、自分たちが住む町の課題を考え、提言する。
小さな町であるからできることであり、実体験としてそれらを経験することによって、自分の町を考えるようになります。
また、これらのような授業が、自分自身の課題を見つけることや、今後行うであろう仕事で使うスキルになるかもしれません。
自ら、もしくはチームで課題を考える。そして大人の世界へ投げかける。
幌加内高校の現代社会の授業では、そのようなことを仕組みとして取り組んでいます。
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