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昔ながらの「かんじき」を履いて
北国でも最近では滅多に見なくなった「かんじき」。
雪上を歩くために現在では「スノーシュー」という現代的なかんじきを使うのが一般的ですが、北海道大学の雨竜研究所では、昔ながらのかんじきを用意してくれました。
これらのものは「木」を湾曲させる技術がとても難しいことや、現在では担い手不足などもあり、とても貴重なものとなっています。
幌加内高校へ地域みらい留学生している生徒にとっても、最初で最後の経験になるかもしれません。
足跡から分かる野生動物の生態
北海道大学の所有する原生林に入ると、野生動物の足跡が様々なところで見ることができます。
こちらの画像の足跡は野生の野ウサギ。
歩幅からわかるものとしては、歩いている野ウサギか、走って何かから逃げている野ウサギかが判別できます。
また、足跡の深さや雪の固さからいつの足跡なのかなども判別することができます。
ここら一体で見られる足跡としてはシカやキツネ、タヌキやウサギなどが多くを占めることでしょう。
昆虫の冬の生態について
北海道大学の原生林では、主に樹々についての研究が行われています。
木の中には、冬を越冬するために数種類の昆虫が冬眠し寒さから身を守っています。
原生林と昆虫には密接な関係があり、昆虫が原生林の植物を維持するために関わっていることも数多くあります。
また、これらが倒木した際に森の中ではどのような生態系に関わりが出てくるかなど、自然界での生存と生存後の生態を学びます。
冬にしか入れない理由
こちらの原生林に冬に入る理由は、冬の生態系を研究するための理由だけではありません。
ここら辺では夏になると「笹」が茂り、相当な高さまで成長をするため、雪が積もった方が原生林に入りやすいというメリットがあります。
また、樹々から落ちてくる種などを採取するにも、真っ白な雪の上の方が見つけやすく冬の研究の方が捗ることなども数多くあります。
冬の樹々について
樹々の種類によっては、冬になると体内に残る水分を放出することによって内部の凍結を回避し、木が内部で凍結による膨張で破裂しないように、自己防衛を行う生態などを持っています。
「広葉樹」と「針葉樹」が入り混じる、北海道大学の雨竜研究林では、まだまだ未知であるものも多く、時間をかけて地道な研究が日々行われています。
冬季間での森林では樹々に積もった雪が落下し、直撃すると大怪我をすることもあります。これらの場所へ入るときは、専門的な知識と経験を持った人と一緒に入ることをお勧めします。
まとめ
冬の原生林に入るということは、一般的に多くの人が体験できることではありません。
特に北海道の場合は、野生動物や深雪に落ちた時の危険性などもあるため、このように専門的な知識を持ったガイドが必要になります。
また、幌加内に残る原生林は国内でも貴重な原生林となっており、ここで学べる知識も貴重なものとなります。
北海道大学という、国内でも価値の高い大学から地域探求を学ぶことにより、幌加内高校の地域みらい留学は独自性の高いものとなっています。
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