冬の森で地域みらい留学生が学ぶこと

地域みらい留学365

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山スキー

みなさんはスキーの種類に滑る用のスキーと歩く用のスキーがあることはご存じでしょうか?

一般的に山で滑る用のスキーはアルペンスキーと言って、靴とスキー板が固定され、曲がりやすいようにスキーには〝エッジ〟が付いています。

一方、歩く用のスキーは踵が固定されておらず、スキーに〝エッジ〟が付いておりません。

これらのスキーを「クロスカントリースキー」「歩くスキー」「山スキー」と呼ぶことがあります。

自衛隊の人などが演習で使用するスキーは、これらの山スキーを装備して演習を行っていることが大半です。

北海道の木を知る

北海道大学が所有する幌加内町にある演習林の中には「広葉樹」と「針葉樹」が混合しており様々な木々が立ち並びます。

普段生活をしている中で、多くの木の種類を認知することはあまりなく、その木を知ろうとすることも、そう多くはないのではないでしょうか。

北海道で代表的な木といえば「シラカバ」ですが、多くの人は「ダケカンバ」と「シラカバ」の違いを知らずにどちらも「シラカバ」だと思っているのではないでしょうか。

漫画ゴールデンカムイでも有名になった木の一つではありますが、ダケカンバは樹皮が白樺よりもクリーム色になっており、どちらの木の樹皮も油分を含んでいるため火をつけるととても燃えやすくなっています。

木の芽から木を知る

冬の森では広葉樹の葉っぱは枯れているため、その木が何の木であるのか判断することが簡単ではありません。

しかし、木の芽を見ることによって木の種類を判断することができます。

ちょっとした違いのことですが、これらの違いを説明してもらうことによりその木を知ることができます。

冬の森に入ることがない人にとって、木の芽をじっくり観察することは多いことではありませんが、木の芽には色々なヒントが詰まっています。

また、似たような木であっても葉っぱのちょっとした違いから、その木の種類を学ぶこともできます。

夏には入れない理由

北海道大学の方々が冬の森を研究するのには理由があります。

夏の森では笹藪が多く、そう簡単に森に入ることはできません。

しかし冬には笹藪の上に雪が積もることによって、移動が楽になり簡単に森の中を歩き回ることができます。

スノシューとっ言って、昔の「かんじき」を使用していることもありますが、今回は山スキーを使わせてもらい歩き回ることができました。

もちろん生徒たちも自分達が笹藪の上を歩いていることは知らず、夏の森の状況を想像することすらできなかったかもしれません。

笹が枯れない理由

こちらの画像を見て分かる通り、雪の下にあっても笹は枯れません。

この理由は、多くの雪が降り積もることにより土が保温され凍ることがないためです。

土に一定の温度が保たれているため、植物にも栄養が行き渡ります。

笹自体の生命力が強いこともありますが、圧雪された雪によって雪の下の温度が保たれるということは、雪には保温効果があるということです。

北国以外で生活をする人にとっては、あまり理解できない現象の一つかもしれません。

まとめ

北海道大学が所有する幌加内の「雨竜研究林」は北方林の中でも最南端に位置するエリアです。

日本の最北端に近い場所でも、北方林としては最南端。

樹齢300年を超えるような木もあり、江戸時代から育っているため、ロマンを感じさせてくれることもあるでしょう。

木が言葉を語ることはなくとも、存在自体で私たちに何かを伝えてくれることは多くあります。

地球の自然環境を守るためにも、それぞれの木を通してこのような研究者たちが地域の若い人々に知識と経験を伝えてくれる大切な役割も担ってくれています。

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