幌加内高校も行っている「高校魅力化」ってどういうこと?

地域みらい留学365

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高校の魅力化?

現在、多くの地方都市に存在する高校が取り組んでいる、高校の魅力化。

もしかすると、どこかで見聞きしている言葉の一つかもしれません。

幌加内高校でも地域みらい留学365という、地方の校区内留学プロジェクトに参画したことにより高校の魅力化を進めています。

昨今では、少子化の影響もあり多くの高校が統廃合という形になり、地方都市では高校の衰退が地域にとって深刻な影響を与えることが結果として現れています。

各自治体や地方都市では様々な形で、高校の魅力化を推し進め生徒にとって良い環境づくりや学びの機会を作り、自治体での取り組みも行われています。

魅力化は必要か?

黙っていて生徒が集まる時代は一昔前に終わりを迎え、それぞれの高校が特色を全面に出して生徒が惹かれる高校作りや、保護者が安心して充実できる高校作りが必要となります。

必ずしも全ての生徒が満足する学校作りは簡単ではありませんが、必ずマッチングする高校は存在します。

高校生にとって、多くの選択肢があるわけでもない高校進学ですが、最近では県をまたいで進学をしたりすることも比較的容易になりました。

地方都市にとって高校の魅力化は、とても重要なことであり自治体としても高校の統廃合は町の衰退を進める要因になります。

どのようなことが行われているか

2022年現在では多くの高校が魅力化を進め、高校によっては「コーディネーター」という立場の人材を雇い、学校の魅力化を進めています。

高校魅力化 3年間総括(2021年総括)|長谷川夕起/社会教育士&探究学習コーディネーター・元高校魅力化コーディネーター@京都府
 どうも。  うぇい。こと、京都で高校魅力化コーディネーターをしている長谷川です。  遅ればせながら、昨年度の総括を記しておきます。  2021年度で、コーディネーターとしては3年を終えて、地域おこし協力隊の任期としても終わりのタイミングでもある2021年度。地域おこし協力隊で3年でどこまで何ができたのか、ということを...

また、地域によっては教育委員会や自治体が主体となり魅力化を〝県全体〟で考えている地域もあります。

中々、大きな組織でまとまって動くのが簡単なことではない中、このような発信を行いながら進めている組織は、魅力化として大きな組織で動いている先駆けになるかもしれません。

岩手県教委でnoteをスタート!いわて高校魅力化が全県立高校ではじまります。|いわて高校魅力化(岩手県教育委員会)
はじめまして。岩手県教育委員会です。 2022年2月18日、岩手県教育委員会はnote株式会社と連携協定を締結しました。 今後はメディアプラットフォーム「note」を活用して、学校や地域の関係者に「いわて高校魅力化」の取組を積極的に情報発信していきます。 岩手県教育委員会とnote株式会社との県立高校魅力化の...

どのようなことが行われているのか

まずは幌加内高校の事例を出させてもらうと、大きな魅力化を図った一つとしては地域みらい留学365という、国内の地域留学で様々な地域から生徒がやってくるようになったこと。

こちらの留学システムは2年生の1年間留学ではあるものの、1年生から3年生までの3年間を通して留学できるシステムも他校では行っています。

また、最近の高校の授業では「総合的な探求」という授業が組み込まれており、これらの授業で地域の特色を出したものなどが魅力化としての一つともなっています。

学校によっては、幌加内高校のようにブログや動画、SNSでの発信を行っている高校もあるでしょうし、あえて生徒に情報発信を行わせることで高校生目線を取り入れているところもあるでしょう。

高校の魅力化に関して正解はなく、それぞれの高校や地域がそれぞれの特徴を築き上げ、魅力的な高校の運営を行っています。

どのようなコーディネーターがいるのか

コーディネーターの人材も同じく、それぞれの高校によって千差万別であり、コーディネーターによっても魅力化の進め方は違いがあります。

小規模高校魅力化コーディネーター業とは。|藤川かん奈
こんにちは、Orioriの藤川です。今日はブランド事業以外のお仕事についてお話ししたいと思います。 突然ですが、 みなさんはどんな高校に通っていましたか? 私は京都市にある、1学年320人の公立高校に通っていました。 現在、全国にある公立高校は3550(令和元年度)。このうち、1年間に統廃合される高校の数は50校ほど...

人によっては、教育関係の仕事からコーディネーターとして活躍をしている人。

人によっては自身の仕事と兼業を行いながら活躍をしている人。

自治体によっては「地域おこし協力隊」を活用して、学校や町の魅力化を進めているところ。

高校の魅力化に関して言えば、定義はなく決まりきった正解がないのが面白味の一つかもしれません。

高校の魅力化に正解はない、魅力化は正解のない大人の探究活動|旅する教師が出会った言葉(なかがわさとゆき)
先日、岩手県の沿岸・中山間地域にある小規模高校を対象にした魅力化フォーラムが開催されました。学校の魅力化とは、地域や大学、企業等と高校が連携・協働して、リアルな地域課題に触れながら生徒が探究的な学びを行う取組であり、島根県の離島(海士町)にある島根県立隠岐島前高校から始まったこの活動は、単なる一過性のブームではなく全国...

また、結果として魅力化の照らし合わせをするのにも、短期的な結果だけで見ることができないこともあるでしょう。

自治体や学校によってもそうですが、すぐに効果が現れるようなことは多くはなく、時間をかけて浸透させ結果がついてくるのが高校の魅力化です。

一番分かりやすい結果として、生徒が多く集まってくるのが分かりやすい結果ではありますが、今の時代に毎年右肩上がりで生徒が集まっている高校は全国でも数%に満たないのではないでしょうか。

高校の学びにも変化

幌加内高校は、町が運営する町立高校であり必ずしも他校の取り組みを知っているわけではありませんが、座学の授業よりも体験や実習型の授業が多く組み込まれています。

「職場体験実習」「農業体験実習」「幌高商店会・販売会」「そば打ち」「食品製造」「課題研究」などこれら以外にも、様々な特色のある授業を学ぶことができます。

幌加内高校では、これらの授業を以前から行ってはいましたが、ここ最近では様々なところでクローズアップされるようになりました。

これらの学びから、生徒たちが自主的に行動をするようになり、コミュニケーション能力が伸びたり学びや働きの喜びを得るようにもなっています。

これらはほんの一例であり、他校の取り組みなどではそれぞれの取り組みが行われています。

これからの高校魅力化

今現時点で様々な高校が魅力化を図り、コーディネーターを採用している自治体や高校も少なくはないかもしれません。

しかしながら高校魅力化はまだまだ、始まったばかりのことであり世間で認知されているほど公認されているものでもありません。

多くのコーディネーターは様々な情報を集めながら、コーディネーターとして何ができるのか、自治体や学校と連携しながら行います。

これからどんな高校の魅力化が進むのかは、それぞれの高校によってよって分かれてくることでしょう。

高校を選択する生徒の選択肢が増え、地元の生徒や大きな都市から地方の都市へやってくるのが増えてくるのではないでしょうか。

まとめ

高校の魅力化に関しては、先を行っている高校は全国でもほんの一握り。多くの高校はまだまだ走り出し、もしくはこれからの初動になります。

コーディネーターをうまく採用できない、もしくはマッチングできない。

魅力化を進めているものの、効果が出にくい、分かりにくいなどのような事例も出ていることでしょう。

地方都市や高校の在り方が変化している今、このような取り組みが様々なところで行われ、幌加内高校のように、様々な形での発信が行われるかもしれません。

これから注目される職種の一つであり、自治体では地方創生の軸として行われる取り組みの一つになるのではないでしょうか。

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