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ホームステイ期間
幌加内高校で行なっている地域みらい留学365というプロジェクト。
主に、首都圏に住む高校生が1年間幌加内高校で生活をするというものです。
1年間の中で夏休み、冬休みは地元へ帰省しますが、それ以外の連休では町内でホームステイをしてもらいます。
一年間の間でホームステイを行うのは3、4回程度になると思います。
ホームステイ期間中は、ホームステイ先の家の人と遊びに行くことや、学校でちょっとしたイベントを行うこともあります。
初めての犬ゾリ
多くの人が見て触れることもないであろう、北国の犬ゾリの犬たち。
北海道の地方では犬ゾリを生業として生活している人などが少なからずいます。
残念ながら今は雪がないので、犬ゾリ自体は体験できませんでしたが、普段の生活で触れることがないであろう犬ゾリ用の犬たち。
そして犬ゾリをやっている人たちがどのような生活を北海道でしているのか。
地域みらい留学で北海道にやってきているからこそ、見てもらいたいことでもありました。
これから進学、就職とある中で、様々な生き方や仕事の選択肢があることを経験することができます。
生き方は様々
今回訪れた犬ゾリ用の犬を飼育している人はシングルマザー。
自身の子供を育てながら40匹の犬を飼育します。
多くの人は驚くことですが「自分が好きなことだから」と、苦労の様子は生徒には見せません。
就職をすることができても、自分の本当にやりたいことは何なのかと悩む人が多い今の世の中。
自分が好きなこと、そして自分が好きなことで生活をするというのが、どういうものか。
特に今の時代は、多くの人がある程度の年齢に差し掛かるとぶつかる壁でもあります。
その時の対処法になるかは分かりませんが、自分の好きなことを生業にしている大人と触れ合うことは、いつか役にたつかもしれません。
大切なことは犬ゾリ用の犬を知ることではなく、知らない世界を知ることと、好きなことで生きている人に出会うことだと思います。
日本最初の紅葉
幌加内から東へ1時間ちょっと車を走らせると、上川町という町があります。
日本で一番早く紅葉が始まることで知られるこの町では、北国で生活している四季の体感と、色合いのセンスを身につけてもらえればと思います。
「色合いのセンス?」
そう思う方も多いとは思いますが、中々学ぼうと思って学べるものではない、色合いのセンスは様々なことに役立ちます。
将来、料理人になるかもしれませんし、デザイナーになるかもしれません。はたまた写真家になるかもしれません。
そんな時に、色々な自然な色に触れておくことで色彩感覚を磨くことができ、社会に出て仕事をするときに役にたつかもしれません。
もちろん、留学生はそこまで考えて紅葉は見ていませんが、センスは気がつかないうちに磨かれるものなので、楽しみながら学んでくれたらと思います。
地域の人と交流
幌加内高校では幌加内高校らしく、調理担当の教員が中心となってスイーツパーティーを開いてくれました。
その際には、町の地域みらい留学に関わる人たちも参加し、ホームステイ先のホストも一緒に招待しました。
人口が1400人程度の小さな町、幌加内。
美味しいものを食べたくても、たくさんのお店があるわけではありません。
その変わりと言っては何ですが、様々なホテルで調理経験を積んだ教員がプロの味を見せつけてくれます。
留学生や生徒はもちろん、町の人やホームステイ先のホストも「ホテルバイキングと変わらないね」と舌鼓を打ちます。
ホームステイ先のホスト、町の人々、高校の教員など、多くの人が地域みらい留学生が、多くの経験と楽しみを感じてもらえるよう企画をします。
田舎は何もないではなく、ないからこそ創り上げる、ないからこそ一つ一つの出会いを楽しむ。
そんなことを感じてもらえるのが幌加内高校の地域みらい留学での体験の一つです。
まとめ
北海道はある意味、外国です。
本州の生活では出会わない動物に触れることで、文化の違いや生活環境の違いを感じてもらうこともできます。
土地の違いで自分の持つ世界観を広げること、文化の違いで自分の知る価値観を広げること。
そんなことを体験できるのが幌加内高校の地域みらい留学です。
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