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幌加内にある原生林は国内でも希少
幌加内の原生林や自然環境などを長年に渡って研究を続けている北海道大学。
それほどまでに幌加内に残る自然環境は様々な情報や、自然の生態系や私たちが未来へ向かって守るべき環境の答えが詰まっている場所であるのかもしれません。
国内はもちろん、北海道でも多くの自然環境が存在する中で、北海道大学が幌加内に拠点を構え、研究を続けているのにはそれだけ希少性の高い自然環境が残っているからです。
冬に研究を続ける理由
皆さんは雪のない季節の方が森の中を歩くのに歩きやすいと思うかもしれません。
しかし幌加内の森では、夏は人の背丈ほどの笹が生い茂っているので、実際には雪が積もった後の方が歩きやすいのです。
笹の上に1m以上も積もる雪のおかげで、森の中を比較的自由に散策し、木々の変化や生態系の調査をするのに楽に行えるというメリットがあります。
また鹿やウサギなどの足跡や、植物の食べられた後から読み取ることによって森で生活をする動物の生態も分かりやすく冬の研究は様々なことが分かりやすくもあります。
もちろん、雪が深く簡単に散策ができる訳ではありませんがスノーシューや雪上車を利用することによって、これらの問題は解決できます。
スノーシューなどは最初少し歩きづらいかもしれませんが、慣れてくると楽に雪の上を歩けるようになります。
特に雪の深い幌加内の森や原生林などでは必須のアイテムです。
森や原生林がどのようにして持続しているのか
普段生活をしている人々にとって、森や原生林がどのようにして持続しているのか理解している人は多くはないかもしれません。
私たちにとっては、あって当たり前の光景かもしれませんが、これらの自然環境が日々繁栄を繰り返し、持続をしているかなどを次の時代へ伝えてくれるために、研究者などは多くの人が入ることが困難な場所でも研究を続けています。
木々がどのようにして種を残し、どのようにして種から森の中で芽がでるのか。
どれくらいの数の種からどれくらいの数の芽が木々になれるのか。
厳しい自然環境の中で、森や原生林の木々として育つには様々なタイミングや、他の自然物との生存競争をしなければいけません。
肉眼で見えるものから、肉眼では見えない微生物にまで及び、それらの助けやタイミングなどが重なり森は自然環境を持続しています。
伐採を通して見る自然の成り立ち
北海道大学は、森の中で木を伐採することによって様々な研究も行なっております。
例えば木を伐採するときに、大きな木や枯れた木などをあえて残し、その後の森林の様子を調査します。
木を残すことで伐採の効率は落ちてしまいますが、種をつける親木や野生動物の住処が残ることで、より早く森が回復し、結果として人が持続的に利用できるようになることが期待されます。
また、木々の中には木の中にある水分が寒さによって凍結し、木の中から割れてしまう木などが存在します。
そのような木を見分け、残して今後も成長させていく木もあれば、割れてしまっている木などは伐採し、家具や紙などの原料として使用されていきます。
北海道大学がこのようなことを行う主な目的は、自然環境などの研究が目的ですが、これらのものは私たち人間の生活へと関わっていきます。
伐採された木は安いものでは数千円から始まり、良質な木は数十万円の値段がつけられます。
地域みらい留学365との関わり
北海道大学がなぜ幌加内高校の生徒にこのような研究を体験させてくれるのか。
幌加内高校では地域みらい留学365という国内の留学プロジェクトに参画しています。
高校2年生の1年間を地方の高校で留学できるというプロジェクトですが、幌加内高校も選出されており、今年度から地域みらい留学生が留学をしています。
幌加内で研究を続ける北海道大学が、こちらの留学に携わってくれており幌加内でしか味わうことのできない研究を体験させてくれています。
こちらで研究を続ける北海道大学の職員の方々も、多くは北海道以外の都市から来ているため、留学生にとって貴重な体験になることを知っています。
もちろん幌加内高校に在籍する一般生徒にも知って欲しいことの一つではありますが、まずは地域みらい留学とのプロジェクト連携としてプログラムを組んでくれています。
また体験のみの視点ではなく、これらを通しての学びができることを目的としているため、留学生にとっても見識を広げる良い学びの機会でもあります。
北海道大学から学ぶことのできる貴重さ
北海道大学は国内でも有数の著名な大学の一つです。
高校生という立場から北海道大学の研究を一緒に体験させてもらうことは、とても〝稀〟なことでもあります。
地域みらい留学365という1年間の留学経験の中で高校で学ぶことのできるものもあれば、大学との連携で経験と学びができるプログラムもあります。
地域留学生の彼らにとっては、北海道で生活をすることも初めてのことであり、その中でも地元の人ですら経験できないことが経験できることは貴重な体験です。
町全体のフィールドや地形を使った学びを得ることで、今までとは違った視点で自然環境を見つめ、また大学で働く研究者などの話を聞くことで将来の仕事の幅や見識を広げることもできます。
まとめ
自分たちの住む町の自然環境がどのようにして持続をしているのか、またこれらの自然が生活をする自分たちにとってどのような影響があるのか。
知っているようで知らないことを知識として知ることによって、これからの生活や環境を見る目が変わるかもしれません。
学校の授業でもSDGsに対して取り組んでいる幌加内高校ですが、これらのことをより深く知るためにも体験から学ぶ機会は貴重なものになります。
現在のところでは地域みらい留学生の体験プログラムとなっていますが、これらのことを通して多くの人が知る機会となることも大切なことです。
北海道や地元出身の人々にとっては当たり前の光景で、毎年目に入る冬の森林風景ですが、その裏ではこのように研究をしている人たちが自然環境を守り、未来へ繋いでいることも知っておかなければいけません。
そしてこのような体験が、次世代への環境保護や自然との共存を考えるきっかけになることで、これからの時代に大切なプロジェクトを行なっています。
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